ついに「キヅタの実」がついたーーー!!長い長い成長の記録

キヅタの実 自然

昔、とあるお宅の外壁で見かけた見事なキヅタ。その青い実の美しさが忘れられず、我が家にも植えたのだが…。実るまでの道のりは長かったぁーー

キヅタの苗はどこにある?

約10年とちょっと前の話。キヅタの苗を求めて、近所の園芸店をいくつも探しまわった。しかし、どう探してもアイビーしか見あたらない…。仕方なくネットで検索し、小さなポットのキヅタを購入したのだった。たぶん3号ポットで300円くらいであっただろうか…

届いた株は、「これ、アイビーじゃない!?」とも思える佇まいをしていた。だからなのか、購入したダンボールの中に(アイビーのように見えますが、間違いなくキヅタです!成長するにつれアイビーとは異なってきます!)という紙が同封されていた…気がする…。

過去に「騙された!」と思って問い合わせた人がいたのかもね。ま、おなじウコギ科だから似ていて当たり前といえば当たり前。「これはキヅタです!」という言葉を信じて、我が家のフェンス沿いに植えたのであった。

伸び悩んだ時期

植えてからの成長は、ものすごーーくゆっくりであった。特に初めの数年は、枯れちゃわないよね?と心配になるくらいに、ほとんどツルが伸びなかったのだ。

しかも、細いツルについている葉は、やっぱりアイビーにしか見えなかった。

急激な成長期

しかし、4、5年を過ぎたころであろうか。一部のキヅタが、急激に元気に伸びだしたのだ!フェンスの中央部分だけがもりもりと茂っていて、両サイドは相変わらず伸び悩んでいるのでスカスカ…。そんなアンバランスな状態が数年続いた。

急成長し始めた根元が、木の幹のように太くなってきた!これはアイビーじゃないっぽいぞ!!

気根、出ないの!?

キヅタに限らず、アイビーやプミラなどのツタ系植物は「気根を出して、木の幹や壁に登っていくもの!」だと思っていた私。キヅタもフェンスに勝手に絡みつくだろうと、何の疑いもなく信じていたのだが…。

なんと、我が家のキヅタは全くフェンスに絡みつかなかったのだ!勢いよくツルが伸びても、フェンスからびよーんと飛び出す感じ…。「這って、登る」というイメージとは程遠かった。この時期も「やはりキヅタではないのでは?」と頭をよぎったが、もうここまで育てたらキヅタじゃなくてもカワイイわ。ということで、気長に見守ることにした。

仕方ないので、ツルが伸びたら「手でフェンスに絡みつける」ことにした。

ちなみに、すぐ近くに植わっている「西洋ニンジンボクの幹」には元気に這って登っていく。ということは、フェンスが細すぎるから登れないのか、材質がお気に召さなかったのか…。

▼右の幹が西洋ニンジンボク。幹にくっついたキヅタを時々剥がします

キヅタと西洋ニンジンボク

花は咲けども実は…

しっかりと根付いた後は、暖かい時期になるとツルがぐんぐん伸びるようになった。おかげさまで、スカスカだったフェンスもすっかりキヅタで埋まった。しかも、今までのツルとは違う雰囲気の葉が出てきた!これは私が憧れていたキヅタに間違いないーー!!

そしてついに、花が咲いた(地味だけど)!!とくれば、お次は待ちに待った「実」でしょ!!とワクワクしたのだが…

花は咲いても、なかなか実はつかなかった…。花が終わった後、花柄ごと落ちてしまったり、実のようなものがついても小さくて黄緑のまま終わってしまったり。気づいたら、鳥に食べられてしまったり…

10年がかり!!

そして、ついに今年!!見事な青い実にお目にかかることができたのだ!!!植え付けから約10年の月日が流れていた。

なかなか実らなかった理由としては、伸びすぎたツタを取ってしまっていたからかも?(道路沿いなので通行の邪魔にならないように)とも思っていた。

今頃になってキヅタについて調べてみたら、「若木のうちは開花しにくい。樹齢を重ねると花や実の数が多くなる」とあった。そっか!キヅタは樹木だから、そもそも開花までの年数がかかるんだ!初めから知っていたら、こんなにワクワクしたり、ガッカリしたりしなかったのになぁ…。なぜ調べなかったのか、私。

今後のキヅタに期待、大!!!!

来年は、この美しい実がもっとどっさりと実ることでしょう~(楽しみすぎる!!!)

道路沿いのキヅタ

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