末っ子くんと話していた時。たまたまイソップ童話の話が出てきたので、久々にイソップの本を開いてみたら…。絵本の端が、欠けてるー!あっ、これは数年前までの次女のクセだったな…と思い出した話。
次女が読んだ本は必ず…
次女の名誉の為に言っておくと、現在はそんなことはしていない。
だが、次女が小学3~4年生の頃までは「読んだ本のページの端を、破ってしまう!」という癖があったのだ。発見した人の衝撃は、計り知れない・・・
人の本でもお構いなし
どうでもいい本(そんなものはないが、例えば週刊誌のような本)ならば、ページの端が破けてしまっても大きな問題はないだろう。これらの本は、溜まったらいずれ捨てるつもりでいることが多いから。
だが、次女が破く本に決まりはなかった。絵本はもちろん、自分が買った小説や漫画、他の人が大切にしている本のページまで破いてしまったのだ。
ちなみに、我が家では大きな本棚に家族みんなの本が入っている。興味がある本があったら、誰でもいつでも読めるというわけ。だが、今回の件では、このシステムが災いしてしまったのだ。
次女は本棚にある読みたい本を読み、そして足跡を残す(つまり、ページの端を破る)を繰り返していたようだ。
「星の王子さま」がー!
私の大切にしていた本に「星の王子さま」がある。もう20年以上前から、幾度の引っ越しも乗り越え、ずっと一緒にいた本だ。ある時、本棚の前で「懐かしいな~」とたまたま手に取ってみたら・・・。
「ページの角が破けてるー!!」
あまりの衝撃に、一瞬事態を飲み込めなかったが、
「あー---、あいつ(次女)の仕業ね。」となった。
もう、怒りと怒りと虚しさが込み上げてきて、私はこの時、本気で怒ってしまった気がする。
この発見を機に、家じゅうの本も確かめてみると…。他の家族の本も、続々犠牲になっていたのは言うまでもない。
私が子供のころから読んでいた「日本むかしばはし」数十巻も、被害にあった。なんか、怒りを通り越してぐったり疲れたのを覚えている。
そんな次女は、もちろん家族中から非難を浴びたのだが、最後までしらばっくれたのであった。(←いかにも次女らしい。でも明らかに次女の仕業なのだよ、と全員が思っていた)
「時間」は絶大
今回のイソップ童話の本に戻ろう。ページの端が破れているのを見つけた私は、なんと、まったく頭にこなかったのである。いや、むしろ懐かしさすら感じていた。「次女もこんなことしちゃう時期があったよねー」と。
怒りや悲しみなどが忘れられない時は「時間が解決する」などと言うが、「時間」って、こんなにも気持ちを穏やかにしてくれるものなんだな、と改めて感じた。
もちろん、現在進行形で次女がページを破いていたら、こんな気持ちにはなれるわけはない。が、過ぎ去ったことに関しては、案外受け止められるようになるんだなー。と実感した、今回の出来事でした。
現在の次女に向かって「イソップのページが破けてるんだよ。昔はこんなことしてたよねー」と、軽い感じで言ってみたら、「やっちまった」って顔をしていた。次女、ついに犯行を認めたのであった。
▼こんな感じでビリっと。
▼破けている数は、本によってまちまち。
▼鳩が悲しげに見える・・・
▼どうしても、目を引くよねー。角が。
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